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2016.11.26 20:09|ゾウの森
野生のマルミミゾウが、ゾウの頭蓋骨をそっと鼻で触れました。

何度か鼻で撫でるように頭蓋骨に触れ、鼻先で骨の匂いを嗅いだような仕草。
marumii_zou2.jpg

私たち夫婦は、離れた場所からそのシーンを静かに見つめ、
私の心はザワザワと騒ぎ、カメラのレンズ越しに目が離せません。

触っているのが、骨。
しかも仲間の骨だとマルミミゾウはちゃんと認識しているようです。

ゾウは人間が調教すれば、芸をする頭脳を持っている高知能な動物。記憶力も良い。
人間と似たような、感情を持っていても不思議ではありませんよね。

この時、どんな気持ちで野生のゾウが、仲間のゾウの頭蓋骨を触っているのか、私たち人間にはわかないけれど。
決して、楽しい気持ちにはなれない、複雑な瞬間でした。


この場所はコンゴ共和国 北東部にあるボマサ・キャンプ。
ヌアバレ・ンドキ国立公園から少し離れた場所の、国立公園に行くためのベースキャンプ。
このキャンプ地に私たち夫婦は長いこと住んでいました。

コンゴ共和国ではマルミミゾウは保護種。
キャンプ内にマルミミゾウが現れても、追いやったり、音を立てて脅すこともなし。
マルミミゾウは行きたい方へ。好きな方へ。

森から訪れた野生のマルミミゾウは、キャンプ内の草や木々の果実などを食べ、好きな場所で糞をする…そんな姿が見れる何とも和やかな環境です。

ボマサ・キャンプ
marumii_zou1.jpg
黄色い◯の場所に、マルミミゾウの頭蓋骨があります

頭蓋骨をマルミミゾウが触っていたのは、ほんの数秒だったかも。

湿度と太陽光で保存状態は良いとはいえず、骨にコケが生えた古い頭蓋骨です。

このマルミミゾウは、その頭蓋骨からどんな情報を、死んだゾウの何を感じ取っていたのかな? もしかして、昔の知り合いだったりして!

あなたは、ゾウがどんな気持ちで触ったと思います?
この時《ゾウの気持ちが解ったのなら、人間のゾウに対する行動が変わる》…そんな気がする出来事でした。

テーマ:動物の写真
ジャンル:写真

タグ:頭蓋骨

2016.11.24 17:47|ゾウの森
今日は《マルミミゾウの耳》のお話です。

アフリカには、ゾウが2種類が棲息しているのですが、
1種は、陸上で最大の哺乳類 〝サバンナゾウ〟
ケニア・タンザニアなどのアフリカ東部から南部のサバンナ地域に棲息。

もう1種類は、最も小さいと言われている〝マルミミゾウ
アフリカ西部から中央部の森林地域に棲息。
マルミミゾウの別名は〝森林ゾウ〟

多くの時間を森の中で暮らし、森と果物などを多く食べる森のゾウ。
以前住んでいたガボン共和国や、今 暮らしているコンゴ共和国が最も多く棲息している地域。

日本にマルミミゾウは2頭、動物園で飼育されていて、偶然にオス象とメス象。
二人を結びつけることができたら…素敵ですね

さてさて、森に暮らす野生のマルミミゾウ

向かって右の耳に注目してね↓
切れた野生ゾウの耳2
耳が大胆に切れちゃって…オスゾウです (中央アフリカ共和国 ザンガ・バイにて撮影)

こちらは、わかめや昆布が破けているみたいに豪快に耳が裂けたオスゾウ
切れた野生ゾウの耳1
(中央アフリカ共和国 ザンガ・バイにて撮影)

動物園のゾウならここまで、耳が切れることもないでしょうね。
そんなことがあったら飼育係も来園者もビックリ。

日本では他のゾウよりも丸い耳が特徴ということで、マルミミゾウ(丸耳象)と和名がついたのに。裂けてしまったら、チャームポイントが台無し。

自然界では耳が破けるほどの《力》が、耳にかかる危険がことがあるってことなんですよね。

このゾウたちはどんなことで、耳が切れたのでしょうか? いろいろ想像。

喧嘩? 力くらべ? 木が突き刺さって? 噛み付かれた?
ゾウの耳だってぺらぺらしていても、やっぱり紙のように薄い訳じゃない。
耳が破れた時、音がしたかな?
どれくらいの期間で、傷が治ったのかな? 痛かっただろうなぁ。

どこの国の野生ゾウも自然界では思いがけない苦労が多いはず。
その苦労を担っているのが、なんと人間だから、これは困りもの。

野生ゾウは、ボーッと気楽には生きていけないけれど、いつでも懸命に凛々しく生きていると感じます。

野生ゾウ、頑張れ~。
耳が切れていてもさ、生きている姿が一番美しく輝いて見えるんだゾウ!

テーマ:動物の写真
ジャンル:写真

タグ:マルミミゾウ

2016.03.21 13:48|ゾウの森
ゾウとゾウが助け合う姿を見たことがあります。
これはその時のお話。

ここはアフリカ コンゴ共和国の北東部。
私が家の中にいると、川から水の騒がしい音が聞こえます。

普段、この川の水音は聞こえません。
それは川底が砂で、岩がほとんど無いために水が抵抗なく流れるから。

川に今、マルミミゾウが来て居るんだ! (・∀・)♪

速攻カメラを片手に踊るような気持ちを堪えて川へ飛んで行くと、
2頭のマルミミゾウが川の中州の森へ行こうとしていました。
中洲への距離は私の立っている陸から約5〜60m。
それほど遠くありません。

中州へ上がる傾斜がきつく、ゾウが登るには大変そう。
後のゾウが、前のゾウのお尻を鼻と牙の付け根で押しあげ、手助けをしていました。
助け合うマルミミゾウの姿1

足元がツルツルと滑り、何度も登っては滑り落ち…。
登ろうとしていたゾウは、すっかり川へ戻り落ちてしました。

後ろにいたゾウは、登ることを諦めたゾウの体や耳を鼻で優しく触り、
「ねぇ、頑張ろうよ。ねぇ、ねぇ。」と励ましているよう。
助け合うマルミミゾウの姿2

でも疲れて諦めたゾウに気持ちが伝わりません。

すると励ましていたゾウが、心が萎えたゾウのお尻に自分の前足を乗せて馬乗りに。
助け合うマルミミゾウの姿3

ゾウは体全部を使って、相手を励ましていたのかもしれません。
それでもこのゾウは、もうこの斜面から登るのを嫌がりました。

2頭はこれからどうするのか、静かに観察していると
やっぱり、ゾウって頭が良いのです。

中州に上がる別のルートを2頭で探し、
この場所よりもずっと楽に上がれる場所を見つけだし、森へ入って行きました。

ゾウとゾウの強い繋がり、ゾウが相手を思いやる優しい心が、
伝わってくる心温まる出来事でした。

そんなシーンを1人で見ている私。
こんな素敵なシーンを自分しか知らないなんて…。

そんな訳で、あなたにもゾウのほっこり気分をおすそ分け、できたかな?

テーマ:みんなに紹介したいこと
ジャンル:ブログ

2015.10.17 11:57|ゾウの森
ゾウ頭が良いのを知っていますよね

私たち人間は、ゾウを教えサーカスで観客に見せたり
伐採した木を運ぶ手伝いをさせてきました。

大昔、戦車がなかった頃、ゾウを調教し戦争に使っていたことも。

ゾウは記憶力が高いからこそ、調教され人間の指示に従い利用されてきました。

コンゴ共和国に生息しているマルミミゾウは、ゾウの中で最も小さな森林ゾウ。
森に寄り添って生きているゾウです。

下の写真は車で舗装道路を通った時に、
舗装道路に残ったマルミミゾウ足跡をみつけ、旦那さんが私にくれたもの。
道路を渡るマルミミゾウの足跡
                      ゾウの足跡が点々と・・・

前夜、森を歩き、泥がついた足で舗装道路を渡り、
道路の反対側のへ歩いて行ったマルミミゾウ

雨の後でなければ見れないマルミミゾウの道路横断形跡です。

この舗装道路は、オザラ・コクワ国立公園との境目
オザラ国立公園&ンドキ国立公園のみ web

この写真は私が撮っていないので、左右のどちらかが国立公園。
動物たちは森を行き来する為に舗装道路を渡っています。 )))   

マルミミゾウがこの場所を通ったのは、深夜

道路の脇には外灯がなく
日が落ち、人や車、バイクなどが通らなければ静かな暗闇
マルミミゾウが深夜に通るのは、見に起こるかもしれない危険避けるため。

この写真を撮った少し前にも、
この近くでマルミミゾウが殺されました。

象牙を盗るために、首を切断され
2つに分かれたマルミミゾウの遺体が、道路脇に残されていたそうです。

仲間が何頭も殺されているのですから、警戒するのが当たり前。

日本では、遺体の写真を見たくないと言う気持ちが強いので
そんな写真を見せることを嫌うので
文章を読んで、想像してみてください。

殺されたゾウは、銃で撃たれ、傷を負ってもまだ逃げようと
足を伸ばし、地面に崩れ落ちた・・・
そんな流れを
現場を見ていない人でも想像できる姿で亡くなっています。

そんな写真を見ると、いつも悲しい気持ちになります。

どうか、密猟に合わずに生きておくれ
私はゾウに対して、いつでもそう願っています。

だから、こうして闇にまぎれ、
マルミミゾウの姿を目で見ることができなくても
生きている形跡を知ることは、とても嬉しい知らせの1つです。

本当なら、太陽のサンサンと輝くもと、マルミミゾウが堂々と道路を渡り
人間がそれを暖かく見守れるような環境ができることが
マルミミゾウにとって一番の幸せ。

そんな日が来たら最高です。
2015.03.28 04:10|ゾウの森
黄色い靴下くん

黄色い靴下くんは、マルミミゾウ

中央アフリカ共和国のザンガ・バイで去年の11月1日に出会いました。

東京ドームが何個も入るほど広大なバイで黄色い靴下くんを見失っても、
高い観察台の上から、前足だけが 黄色い靴下くん を探すことができます。

しばし観察していると、黄色い靴下くん。
メスの前に立ち、何か行動を起こす訳でもなし、ジーッ見つめていました。

ゾウの低周波の鳴き声は、私たち人間には聞こえません。

黄色い靴下くん: ねえ、僕は君に興味があるんだけれど、付き合わない?
            ねえ、ねえ。


メスは、相手にしていないよう。

しばらくすると、しつこい黄色い靴下くんの目線に嫌気がさしたのか
メスはバイを去り、森に入っていきました。

黄色い靴下くんは、彼女を追って一緒に森へ・・・

しばらくすると、バイの中に黄色い靴下くんが戻って来ていました。

あれ? さっきメスゾウにくっついて森に消えたはずなのに。
振られたようです。

彼は25歳ほど。
マルミミゾウで25歳ではまだまだ未熟
メスゾウは若くて未熟なオスゾウには興味がなく、
メスの心を射止めるのは難しいのだとか。

森から戻ってきた黄色い靴下くん。水の中で若いオスゾウがいます。(冒頭写真)

黄色い靴下くんは、目の前にいるオスゾウ
何する訳でもなく、またまたジーッ見つめています。

先に水場にいるゾウが移動してくれるのを待っているようです。

マルミミゾウの世界では、赤ちゃんのうちから 力社会なのに・・・。
これでは、いつになってもメスにモテないだろうなぁ。(>_<)

随分のんびりとした性格のようですが
この分では、彼女を射止めるのも、美味しい水場を射止めるのも
まだまだ先のようです。

頑張れ、黄色い靴下くん。 ヽ(^。^)ノ
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Author:びもりか
イラストを描いたり料理や裁縫が大好き。
生き物や植物、自然にある模様や不思議を見つけてワクワク。
ネコと暮らし中

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