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2016.10.16 22:25|ゴリラの森
私がポリオ・ワクチン接種証明書が欲しかったのは、自分がコンゴ共和国へポリオをコンゴへ持ち込んでいない証。野生ゴリラのため。

不法に人間に親ゴリラを殺され、孤児になった子ゴリラ。そんな子ゴリラを探し出し、各地から保護する《ゴリラ孤児院》がコンゴ共和国にあります。今回はその孤児院を訪ねた時に会った《彼》の話です。

敷地内を案内され、対岸の川岸にオトナのオスゴリラが一頭。
カメラのレンズ越しに観察すると、彼は今までに私が見た野生のゴリラと違う雰囲気。
どこか顔がだらしがない、締まりのない顔をしていました。
下唇がダランと下がり、下の歯茎や歯が見えています。

私たち夫婦は揃ってアルミボートに乗り、そのゴリラがいる離れ小島と距離を開けて川に停船。
川の流れを利用し、緑色の小舟が離れ島に着岸しました。
小舟はゴリラが好きな野菜や果物、パンなどが乗った《緑色の舟盛り》。

船着場にいたオスゴリラは舟が到着すると二本足で立ち上がり、舟盛りを両手で船着場へ引っ張り上げました。それはまるで、漁師が陸に舟上げをしているかのよう。
きっと、いつものことなのでしょうね。

彼が食べている姿を見ていると、彼が離れ小島にいる理由を教えてくれました。
彼は《ポリオ》にかかっていました。

彼はアゴにポリオを患い、アゴの力が弱く麻痺しているのだそう。
ポリオの症状が手足の障害と思っていたので、これには驚きました。
人間の遠い親戚のゴリラに現れた症状なら、人間にも起こりえるのかも。

porio_ebobo.jpg
彼は、顎の下に手を置き、硬い野菜は手の甲で顎を押し上げ、手の力を使って食べています。この食べ方は、顎の力がない彼が生きていくために自分で考え出した知恵。

●なぜ、彼はポリオになってしまったの?
その背景はこんなところに。
食用のために母ゴリラを殺され、生き残った子ゴリラが村で飼われることがあります。

小さい時には人間に似た可愛い子ゴリラ。
大きくなるにつれ、人間よりも大きく、力も強くなり、次第に持て余すことに。

その後ゴリラがどういう運命になるか想像できますか?
持て余す前に、食肉として食べられてしまう可能性が大。

子ゴリラにとって村にいて良いことは、何一つありませんよね。

コンゴ共和国ではポリオのワクチン接種が当たり前ではなく、子ゴリラが村に連れてこられたことで、人間からポリオが移ることも。

写真のゴリラは、保護した時にすでにポリオに感染。村で感染した可能性があるそう。

ポリオに感染していたので保護されてから大人になるまで、ずっと一頭。
オトナになった時点で他のゴリラにポリオを移さないように離れ島に隔離されました。

ポリオになってしまったせいで、彼は他のゴリラと会う事も接触もできず。一生、一頭で離れ島に暮らすことに。なんて不運なゴリラでしょう。

不運でも孤児院に保護されたことで、救われた気がしたのは、
食べ物を食べているときの彼の顔は、今までに私が見たどのゴリラの顔よりも優しい顔だったこと。
愛おしそうに一つ一つ手に取り、食べ物を見つめてはゆっくりと口に運ぶ彼。
その顔は太陽の光を浴び、キラキラと輝いていました。

彼の唯一の楽しみが、舟で到着する食事の時間。
そのまま村に居たら、生きてオトナにはなれず、こんな食べ物も食べられなかったことでしょう。

「沢山、美味しい物をお食べ」そんな気持ちになりました。

コンゴ共和国でのポリオのワクチン接種は、こんな不運なゴリラを増やさないためにも必要な人間がする予防接種です。

テーマ:みんなに紹介したいこと
ジャンル:ブログ

タグ:野生ゴリラ

2016.03.31 22:49|ゴリラの森
コンゴ共和国へツーリストとして来る人たちは
アフリカの様々な国へ旅した人が多く、旅の経験話を教えてくれます。

土砂降りの中、木の上でビショ濡れになりながら歌う(叫ぶ?)チンパンジー。
木の下でもビショ濡れになりながら人間が、頭上のチンパンジーを眺め続けたとのこと。

なかなか興味深い経験談ですよね。
野生の動物との出会いは一期一会。その瞬間を大切にしないと二度とありません。

チンパンジーもゴリラも水を怖がる(嫌がる・嫌い)という話を聞いたことがありますが、
この話を聞くと、当てはまらないようです。

野生動物は雨が降っても雨を避ける場所がなければ、ビショ濡れになるしかありません。

下の写真は土砂降りの中、バイという場所に草を食べに出て来ていたゴリラの写真。
雨の中のゴリラ

雨が部分的に筋のように白く見え、かなりの横殴りの雨。
それでも雨を避けるように森へ戻る様子もなく、ひたすらバイの植物を食べていました。

丸の中のゴリラは右手を頭に手を当て、雨を避けています。
やっぱり雨がイヤなのか、左手も脇をキュッと締めています。
雨の中のゴリラ2


他のゴリラよりも身をかばっているように見えたので、気にして見ていると理由が判明。
実はこのゴリラは、腕の中にとても小さい赤ちゃんを抱いていました。

お母さんゴリラは赤ちゃんが雨に濡れないよう、かばっていたのです。
赤ちゃんを濡れないよう抱く母ゴリラ

ゴリラの家族は一夫多妻。
どこに行くにもシルバー・バックと呼ばれるリーダーのオスゴリラが家族を誘導します。

土砂降りの雨でも、お父さんゴリラが、まだ草を食べ続けていたら
お母さんは赤ちゃんを連れて森に帰るわけにはいきません。

だから、お母さんは健気にも赤ちゃんを腕の中に隠していたのです。
自分が産んだ我が子への愛は、人間もゴリラも同じ。

小雨になった時に、お母さんのお腹にしがみ付いてる小さい赤ちゃんを見つけました。
毛がビショ濡れのお母さんも、もちろん。
赤ちゃんも風邪をひかないように、赤ちゃんを温めてあげてね♥
産まれて間もないゴリラの赤ちゃん

テーマ:写真ブログ
ジャンル:ブログ

2015.10.27 22:39|ゴリラの森
コンゴ共和国 北東部
ヌアバレ・ンドキ国立公園の外れにある モンディカ
野生のニシローランドゴリラに会いに行ってきました。

私たちはキンゴ父さんのグループに会いに、キャンプから森の奥へ。

地面が膨らんだシロアリ塚の丘状になった場所にキンゴ父さんと2頭の子ゴリラ。

キンゴ父さんがリラックスしてゴロンと横になると、
お父さんの周りでレスリングをしていた子ゴリラゴロ~ン
子ゴリラは目をつぶってるキンゴお父さんの顔を、指でツンツン。

そんなホノボノ写真を撮っていると、キンゴ父さんは起き出して、急に歩き出します。

おや、もう移動ですか。
子どもや奥さんゴリラ、青年ゴリラも同じように移動を開始。
私たちも彼らの後ろに付いて歩きます。 ゴリラたちは次第に沼地の多い地域へ。

「これからは足場が悪くてぬかるむけれど、行くか? 行かないか?」
と研究者のリーダーから聞かれ
まだ、彼らに会って数分しか経っていないのに、引き返せません。
「行く! 行く!」と意思表明。
中には「私、沼地には入りたくないわ~」と言う人もいるからです。

移動の間しばし防水バックにカメラを入れ、両手をフリーにして、コケても安心。

沼地を歩くゴリラは、4本の手足を上手く使い、沼地の移動が早い早い。

私は、ゴリラのスピードに追いつこうと必死に歩き
置いた足元滑り、みごとにコケました!

膝をついてズボンと腕はドロドロ。泥がついたら洗えばOK。気にせず進みます。

すると目の前がパッと明るく開け、緑と水の湿地性草原のバイに到着。
バイの名前は、ナターシャ・バイ。初めて来たバイです。

ゴリラたちは腰半分水に浸かり、湿地の草を食べています。
その片方の手は森の小枝を握り、離そうとはしません。

移動する時も、木から木を握り伝って、バイのフチを横移動。
慎重なゴリラ1

沼地には水がとても深いところがあって、気をつけないと沈んでしまいます。
ゴリラたちはそれを知っていて、沈まないか自分の足で確認しつつ
それでも長い間沈む気配がなくなるまでは手を離しません。

慎重なゴリラ3
                      オトナのメスゴリラも・・・

あちらでも、こちらでも木や枝を握っています。
慎重なゴリラ2

キンゴ父さんも足は森のフチに、そこから大きな体を沼地へ乗りだし
手2本だけを沼地に入れて前かがみになって草を食べ、体が大きいお父さんでもそんな調子。

案外、ゴリラって慎重派なのです。

私だって沈みたいくないですもの。ゴリラも怖がりなんですね。
見ていると、そんな慎重なところも可愛いのです。
2015.10.11 23:24|ゴリラの森
コンゴ共和国赤道よりにあたる地域はただ今、大雨季
川の水が増水しています。

1ヵ月ほど前、ヌアバレ・ンドキ国立公園の中にある
ベリ・バイへ行って来ました。

ベリ・バイは、の水が流れ込んでいる湿地性草原
雨季にはバイの中も、川の水量と同じように水かさが増水。

私が朝、バイを訪ねた時にはすでに
それでも朝から2組ニシローランドゴリラの家族(グループ)が
バイの中で雨に濡れながら食事中

雨は やむどころか強くなる一方。

そんな雨の中。キュート子ゴリラの写真が撮れました
子ゴリラの退屈しのぎ
             子ゴリラが母ゴリラの背中の上に立ち、両手をパチパチ

もちろん、野生のゴリラですよ。

雨が小降りになるとこの子ゴリラは、母ゴリラの上で立とうとしてよろめいたり、
後ろを向きで手を叩いていたり。
私は、このシーンを写真に撮りたくて、カメラを構えていました。

この写真だけ見ると、子ゴリラは母ゴリラの上で楽しそうに見えてしまうかも。
でも本当は違うんです。

実は、子ゴリラ、もう退屈で、退屈でしょうがない。 退屈の極致の末にやった行動です。

オトナのゴリラは皆、腰まで水に浸かり
ミネラルタップリを美味しそうに食べているのに
どの子ゴリラも、母ゴリラの背中にしがみ付き、草原下りることができません

母ゴリラが食事をしている間、子ゴリラ動ける所
母の姿勢に合わせて、背中の上に登ったり、お腹にしがみ付いたり
膝の上に座ったり・・・ とにかく、母の毛にしがみ付ける場所だけ。

この季節のバイは湿地帯と言えども、水も沼地も深く
子ゴリラ小さい背丈で油断して地面に下りるとズブズブと沈んでしまうから。
地面(草地)に下りれないんです。

ゴリラは知能が高く、とても慎重派
母が食べるのに夢中になっている間に子供がおぼれては大変

とは言え、子ゴリラがいくら退屈でも、
お父さんゴリラが、お腹一杯になり満足しなければ、バイから森には戻りません。

この日も何時間も雨が強く降る中、どの子ゴリラも背中の上にいました。

森の中なら、子ゴリラたちは プロレスや、追いかけっこをして遊べるのに
大雨季のバイは 小さな子ゴリラは草地に下りれず、退屈。退屈

退屈しのぎに、母の背中の上から手を伸ばし、手の届く草を千切ったり
母の背中を両手のコブシでトントン叩いてみたり、で拍手をしたり・・・。

土砂降り雨になれば、ひたすら母の背中にピッタリしがみ付き
ビチャビチャ黒い毛玉状態の子ゴリラ。

それでも お母さんゴリラは気にせず水に浸かって葉っぱムシャ、ムシャ
父さんゴリラムシャ。ムシャ
おばさんゴリラムシャ。ムシャ

大人は食べてばっかりで、つまんな~い。

子ゴリラの行動から、そんな退屈ビームが出ています。

「僕、動物にはあまり興味がないんですよ」と言っていたカメラマン
Tさんは、そんなお茶目子ゴリラのポーズや
ふとしたゴリラの姿を見て、ゴリラの魅力に気がついたようです。

人間、風景、とりまく環境だけではなく
その中にいる生き物セットとして、この国を知り、感じなくてはね。
特にここは自然多いディープな熱帯林が魅力コンゴ共和国なんですから。

生き物に興味がないと言っていた人が
ゴリラ(生き物)の魅力に気がついてくれたのは、嬉しかったなぁ。
2015.01.10 19:08|ゴリラの森
私は随分長い事 《ケイタイゴリラ》 の事を知りませんでした。
調べる機会もなく、ゴリラのぬいぐるみでも買って携帯するのかな? と。

               *  *  *

今や 携帯電話1人何台 も持っている人も多く、
実際には使っていない携帯電話が家に転がったりしている人も・・・。

私も日本の家族の元に、古い携帯電話が 2台 眠らせている1人です。

携帯電話に使われているレアメタル(希少金属)が使われていることは、
もう多くの人が知っていますよね?

その希少金属は世界中の国々が注目し、手に入れたい金属のひとつ。

希少金属で産出する国のひとつに、ヒガシローランドゴリラが棲息する
コンゴ民主共和国 があります。

人間が欲しがる希少金属採掘のために、
ゴリラの暮らすアフリカ熱帯林消えつつあります。

採掘は、土の上の森や生き物だけをそのまま残し、
土の下の金属だけを そっと掘り出す なんてマヤカシはできません。

手早く、根こそぎ森を取っ払い、掘るのが一番合理的。

一旦採掘が始まれば、生態系 も何もあったもんじゃありません。
生き物の存在利益優先なので後回し、無視されます。

《こんな森に暮らすゴリラのために、
 あなたが使っていない携帯電話を回収し、
 不要な携帯電話から希少金属リサイクルし、
携帯電話ゴリラを救おう!
 ・・・と言うのが、ケイタイゴリラの目的です。

「ゴリラが犠牲になっているのは解っていても、アフリカのことでしょ。
 遠いんだし、自分達には何もできないじゃん」と思うのではなく、

行動に起こしている人達がいる ということは、とても頼もしく思います。
素晴らしい!

携帯電話回収はイベント回収ボックスなど。
回収ボックスの配置場所は少ないので
ケイタイゴリラの活動が多くの人に理解され、
携帯電話の 回収ボックス日本全国 どこにでも 設置 されたらと思います。

詳しくは、ケイタイゴリラのHP をどうぞ!(文字をクリックすると、HPが見れます)

               *  *  *

コンゴ民主とは違い、私の暮らすコンゴ共和国には希少金属はありませんが
ニシローランドゴリラが暮らしています。

こちらのアフリカ熱帯林でも、森林伐採や子コリラをペットにして密売するなど
人間の活動で野生のゴリラが犠牲になっています。

ゴリラの暮らす熱帯林を守ろうと、日鉱日石エネルギー(エネオス)さんが
CSR活動の一環として クリック募金 をやっています。

1日1回、ポチッと押した数に合わせ、エネオスさんがあなたに代わって
ゴリラのために寄付してくれます。

詳しくは エネオス クリック募金のHP をどうぞ!(文字をクリックすると、HPが見れます)

あなたも日本にいながら
アフリカの熱帯林に暮らす野生ゴリラを救う手助けができますよ。
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びもりか

Author:びもりか
イラストを描いたり料理や裁縫が大好き。
生き物や植物、自然にある模様や不思議を見つけてワクワク。
ネコと暮らし中

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